「サムライア-ティスト」の訃報
今日の産経抄から
米紙「タイム」に日本を代表する5人の芸術家、川端康成・丹下健三・三島由紀夫・
黒沢明・流政之の名前が載っていたが、私は流政之氏が誰なのかわからなかった。
北海道七飯町の公園に展示されている彫刻「もどり雲」があるらしい。
戦没者の慰霊を込めて制作されたものらしいのだ、裏千家前家元千玄室と海軍航空隊の
同期である、流さんは零戦に、千さんは偵察機に搭乗し、共に特別攻撃隊要員だった。
戦後流さんの心にあったのは、日米戦没パイロットの弔いである。 木を刻み、金属を
曲げて作った追悼の作品で個展を開いたとき、国内の美術界の反応はつめたかったが、
英字紙は「ゼロ・ファイタ-の芸術」と大きく取り上げた。
その後に石彫りの技法を得て、米国ニュ―ヨ-クでの展覧会は大盛況だった。それで「
戦争は終わったんだ」と思った と振り返っている。
その「サムライア-ティスト」として世界に知られた流さんの訃報が届いた 95歳
だった。
なぜ日本のメディアは知らせないのだろうか、日本よりも世界で、海外で評価を得てい
る人はまだまだ多くいるのだろう、帝国軍人だった人でも海外で評価が高い人はいるの
だろう、あまりにも旧日本軍の軍人に対して戦後の日本は評価が低いように思えるのが
気になるところなのだ。 旧日本軍が大東亜戦争を始めたわけでもないだろう、
軍隊が勝手に戦争を始めたわけでもないだろう、戦争の責任は旧日本軍だけのことか、
そうした大東亜戦争で戦没したすべての人たちが、今の日本の繁栄があるのではなかろ
うか?
日本の歴史というものを日本側からの歴史というものを考えるときにきているのでは
自虐史観ともいえるGHQ の歴史ではなく、日本としての歴史というものを考えてみた
い、それでないと日本の大東亜戦争は終わらないように思えるのです。