宮沢賢治の雨にも負けず

見よ 東海の空あげて  旭日高く輝けば

天地の正気 溌溂と   希望は踊る大八洲

ああ晴朗の朝雲に    聳える富士の姿こそ

金甌無欠  揺るぎなき

我が日本の 誇りなれ

 雨にも負けず  風にも負けず

雪にも夏の暑さにも負けぬ

丈夫なからだを持ち

欲はなく 決してイカラズ

いつも静かに 笑っている

一日に玄米四合と みそと少しの野菜を食べ

あらゆることを 自分を勘定に入れずに

よく見聞きし  わかり

そして忘れず

野原の松林のかげの  ちいさな かやぶきの小屋にいて

東に 病気の人があれば  行って看病をしてやり

西に疲れた 母があれば  行ってその稲の束を負い

南に死にそうな人が    行って怖がらなくてもいいといい

北にけんかやや訴訟があれば つまらないからやめろといい

一人の時は涙を流し

寒さの夏はオロオロ歩き

みんなにでくの坊と呼ばれ

誉められもせず 

苦にもされず

そういうものに

私はなりたい

 

宮沢賢治の 雨にも負けず     そういうものにわたしはなりたい